校長室から

不審者対応避難訓練

2025年1月8日 14時05分 [管理者]

 今日の避難訓練は、不審者が学校に侵入したことを想定した避難訓練でした。

 人間は経験をすることによって、行動の仕方を学びます。

 もちろん今日の避難訓練は疑似体験ではありますが、いざという時に、適切な行動を取ることができるように何回も経験を積むことが大切です。

 避難訓練は、いざというときに、自分の命や友人の命を守るために重要な行事です。

 今から約25年前のことですが、大阪の池田小学校に不審者が入り、子どもや先生に刃物で次々に襲いかかるという、信じられないような事件が起こりました。古河警察署管内においては、校内侵入ではありませんが、今年度13件の不審者事案が発生しています。もし、実際に池田小のような事件に遭遇し、避難しなければならなくなった時には、きっと「焦り」が出て、「パニック」になるかもしれません。

 まず、放送の合図があればしっかりと耳を傾けることが大切になります。「一人の行動が10の人の命、100人の命にかかわるかもしれない」という意識もつこと、そして自分の安全が確保できたならば、次は支援者になることも大切です。

 今回は不審者に対応する避難訓練でしたので、まず避難して命を守ることを第一とし、最低限のところまでの訓練としました。実際は、不審者だけでなく、地震・火災、河川の増水そしてそれに伴う停電・浸水などいろいろな危機が訪れることがあると思います。

 私たちはついつい災害を他人事のように感じてしまいます。しかし、新型コロナ感染症についてもあのような状況になるということを誰が想像していたでしょうか?

 災害がいつ起こるかなど、誰にも予測はできません。だからこそ、もう一度、いざというときの準備、「心の準備」、「ものの準備」、家族との「連絡の準備」など確認しておいてください。

3学期始業式

2025年1月8日 14時03分 [管理者]

 生徒の皆さん,おはようございます。そして,今年もよろしくお願いいたします。

 今朝,皆さんが歩いて登校してくる姿、自転車を乗って登校してくる姿、そして元気な挨拶を聞きながら,よし,今年もがんばろうというパワーをいただきました。今年も一緒にがんばっていきましょう。

  冬休みに入る前に、「さらに成長したい人へ」という内容で、3つの言葉についてお伝えしました。

「全力、継続、不屈」の3つの言葉です。

 新しい年を迎え、1週間が経ちました。それぞれ自分の目標に向かって全力で挑戦していますか。すでに挑戦をはじめているならば、挑戦している自分を大いに褒めましょう。挑戦がまだの人は,まずは最初の一歩を踏みだし、前に進みましょう。1日1日を大切にし、日々挑戦し続けること、継続することが大切です。

 さて,今日から始まる3学期は、新しい環境への橋渡しの期間となります。3ヶ月後には,進学や進級といった新しい環境がやってきます。

 「自分は今,何をしなければならないのか」自分が立てた目標の実現に向けて挑戦し、行動して下さい。皆さんの目標が実現できるように、私たちも応援します。

 最後に,マスクの着用,手洗い・うがいを忘れずに実行し健康管理もしっかりとしていきましょう。

 本年が,皆さん一人一人にとって、素敵な年になることを祈っております。

2学期終業式

2024年12月24日 12時14分 [管理者]

 長かった 2学期も、今日無事に終えることができそうです。みなさん、本当によく頑張りました。

 始業式のときには、「やればできる」についてお話ししたこと思います。

「失敗を恐れずに挑戦しましょう。挑戦して失敗をすることはよいこと。よくないことは、何も挑戦しないこと。」と、話したと思います。みなさんいかがでしたか?この2学期たくさんのことに挑戦できたことと思います。

 さて、今日は、さらに成長したい人に3つの言葉を贈りたいと思います。

 最初の言葉は「全力」です。大事なときには、ぜひ「全力」で挑戦してください。

その理由は3つあります。

・理由の一つ目は、「課題が見える。」からです。

 全力でやらずにできなかった。できなかったのは「手を抜いたから?」「目標をごまかしたから?」など原因がわかりません。しかし、全力でやってできなかった場合、「○○が足りなかった」と課題が見え、次にどこを頑張ればよいのかがわかります。

・理由の二つ目。それは、「本気の力だけが自分の限界を超えられる。」からです。

 「今はやらないだけ」「次からはやる」。そのような人は、夢が叶いずらい。本気で精一杯頑張ると、限界を超えて新しい自分になれます。全力を出すものだけが、未来をつかみ、夢を叶えることができます。

・理由三つ目は、「全力を出すことは気持ちがよい」からです。

 たとえ失敗たとしても後悔しません。失敗から多くのことを学び、人生に潤いを与えてくれます。そして、その経験が次への挑戦への源になります。

 次の言葉は「継続」です。毎日、昨日より1%頑張ると、1年間でどれくらいになると思いますか?計算すると1.01の356乗で、元の約38倍にもなります。逆に、昨日より1%頑張らなかったら、0.99の365乗で、元の約3%になってしまいます。さらに元の半分になるまでには、たったの約70日でなってしまいます。99%と100%と101%、その差はほんの少しかもしれません。しかし、そこの頑張りが大きく未来に影響します。

 最後の言葉は「不屈」です。赤ちゃんは、いつでも全力です。立とうとして転び、泣いて抱っこをせがむなど、失敗だらけ。でも、立つことを決して諦めません。粘り強く挑戦し続け、やがて立てるようになり、歩けるようになり、走れるようになっていきます。その不屈の精神は大きくなっても、きっと体の中に刻まれているはずです。OFFにしている不屈のスイッチをONにしましょう。自分で切ることができるのだから、きっと入れることも自分でできるはずです。

 いよいよ明日から、冬休みです。冬休みは、新年を迎える特別な休みでもあります。1年間の感謝を込めて、身の回りのお世話になった方々に、「今年もありがとうございました」「来年もよろしくお願いします」と、きちんと挨拶をしましょう。そして、さようならの代わりに、「良いお年を」と言ってお別れするのも、年末の特別な挨拶です。

 冬休みも感染防止対策を確実に行い、怪我や、交通事故にくれぐれも気を付けて、有意義な冬休みを過ごしてください。それではみなさん、良いお年をお迎えください。来年1月8日、みなさんに会えることを楽しみにしています。

以上で話を終わりにします。

生徒会役員選挙立会演説会あいさつ

2024年12月6日 07時19分 [管理者]

 令和7年度の生徒会本部役員を決める今回の選挙には、1年生が7名、2年生5名、計12名もの生徒が生徒会役員に立候補することに、校長として、とてもうれしく感じています。

 さて、生徒会役員に立候補した12名の皆さん、古河三中の生徒会スローガンを言えますか?

 そうです。「さわやか三中 クリーン三中 学ぶ三中」です。これは全員言えますよね。次は、この3つのスローガンが、具体的にどんな姿をあらわすのか、自分の言葉で言えるようになってほしいと思います。これは全校生徒の皆さんも同じです。

 投票する全校生徒の皆さん、社会や身の回りの課題を自分事として捉えてください。しっかり考えて、候補者を選んでください。なぜならば、生徒会役員は学校のリーダーだからです。リーダーには、この古河三中を愛する気持ち、困難な課題にもチャレンジする強い精神力、人前で物事をわかりやすく説明する力、多くの人を動かす力等が必要です。候補者の演説を聴いて、皆さんのリーダーにふさわしい人を選ぶ眼を養ってください。

 ひとり一人の1票は、全校生徒398票中の1票とたいへん小さなものかもしれません。しかし、これからの1年間の古河三中のリーダーを選ぶ大切な1票です。その自覚をもって真剣な態度で演説会・投票にのぞみましょう。

 生徒会活動は、全校生徒で行うものです。ひとり一人が生徒会の一員です。選ばれた役員さんたちに協力して、古河三中を大いに盛り上げていきましょう。

 生徒の皆さんにお願いです。学校があなたに何をしてくれるのかを待つばかりではなく、あなたが学校のために何ができるのかを考えてください。また、生徒会や学校・地域があなたのために何をしてくれるのかを待つのではなく、あなたが生徒会や学校・地域のために何ができるのかを考えてください。

                  (アメリカ大統領ジョンFケネディ 就任演説)

 生徒、先生、保護者、地域の皆さんがそのような考えをもっていれば、古河三中は素敵な学校になると思います。古河三中の更なる生徒会活動の成長に期待しています。

 最後に、ここまでの準備・運営及び今後の投票・開票作業等を行う選挙管理委員さんたちに感謝してあいさつとします。

全校レクリエーションあいさつ

2024年11月25日 14時38分 [管理者]

 皆さんは、「ヤマアラシのジレンマ」という寓話を知っていますか?

 ⁡「寒い冬のある日、2匹のヤマアラシが凍えないようにピッタリとお互いの体を寄せ合いました。⁡すると、互いにトゲが痛くなって離れてしまいます。⁡次第に、寒さに耐えられなくなって、再び寄り添いますが、痛いのでまた離れてしまいます。⁡こうして、ヤマアラシは何度も近づいたり離れたりを繰り返し、ついに、お互いが傷つけ合わずに、ほどほどに温め合うことのできる距離を見つけました。」

という話です。

 この話は、人間関係についてヒントを与えてくれます。

⁡ 「ヤマアラシのジレンマ」とは、互いに親密になりたいのに、相手との距離が近づくほどエゴがぶつかり合って傷つき、距離を取れば疎外感を味わうという人間の葛藤を表しています。⁡

 つまり、相手との距離が近いと、相手への期待や要求が増えて求めすぎたり、自己主張ばかりが強くなって傷つけ合ってしまう、しかしまた、人間はひとりでは生きられず、社会の中で生きていく必要があるので寂しくもなるわけです。

⁡ でも、実際のヤマアラシは、ちゃんとトゲを閉じて体を寄せ合い、体温を保ったり、睡眠を取ったりしています。⁡

 人間である私たちも、相手に対してまず「自分のトゲを閉じる」ことができれば、ジレンマはなくなることになります。

 「自分のトゲを閉じる」には、

 まず、「思い込みから自由になる」ことです。

 「あの人はこうに違いない」「あの人はきっとこうだ」という勝手な思い込みや決めつけをしないことが大切です。

 次に「相手の気持ちや立場を尊重する」ことです。

 相手のことを大切にしている、相手の存在をリスペクトしているというメッセージが相手に伝わることが大切だと思います。大切な相手の意見ならば、たのえ自分とはちがう意見を言われたとしても、「そんな考え方もあるのか」と柔軟に受け止めることができるはずです。

 最後に、学校や教室を「心理的に安全な空間」にするということです。不安を感じることなく、自由に自分の思いや考え、時には悩みを口にできる場にするということです。

⁡ 人間同士が距離を置いて関係性を保つのではなく、助け合って良い関係性を構築していきたいものです。

「修学旅行」出発式

2024年9月17日 13時39分 [管理者]

 みなさんは、「一期一会」という言葉を、一度は耳にしたことがあるかと思います。

 意味は、一生に一度きりの機会や出会いを意味し、「二度と訪れないこの瞬間を大切にしよう」という教訓を伝える言葉です。旅先での出会いなどでよく使われるといえるでしょう。

 一期一会は比較的多くの人が、「その日その場所ではじめて出会った人には、もう二度と会えないかもしれない。だからこの出会いを大切にしよう」という意味であると捉えている言葉です。

 しかし実際は、はじめて出会う人に対してのみ使う言葉ではありません。たとえ毎日顔を合わせる相手であっても、その日その時に一緒に過ごす機会は一生に一度きりです。二度と同じ日や機会は戻ってはきません。

 一期一会という言葉は、単に人との出会いについて言っているのではなく、今この瞬間を大切にしようという、より深いメッセージを伝える言葉であることをおさえておきましょう。

 この修学旅行をとおして、日常の学校生活では味わえない、様々なことを経験し、学び、楽しんできましょう。そして、「一期一会」の意味を理解し、学年、クラス、グループの友達たちと、すばらしい思い出をつくってきましょう。

 最後に、これまでの準備を手伝い、送り出してくれるお家の方々、修学旅行の企画に携わってくださった旅行会社の方々、宿泊先のみなさん、バスのドライバーやガイドさんたちへの感謝の気持ちをもって、明日からの三日間を過ごしてほしいと思います。

2学期始業式

2024年9月2日 09時14分 [管理者]

2学期始業式あいさつ

 おはようございます。

 今日から2学期がスタートします。一人一人が新たな目標と、「それをやるんだ」という決意を持って、登校してくれていると思います。

 3年生は、いよいよ進路決定の時期がやってきます。3日後には前期の期末試験があります。しっかりと準備し、今やるべきことを行って臨んでください。あせりは禁物です。最後の最後まで、粘り抜いて、必ず志望校の合格を勝ち取ってください。

 2年生は、すでにこの学校の中心であるという自覚を持って生活できていますか。部活動は、新チームでの活動になっています。上級生として部活動を引っ張っていく大変さが分かったのではないでしょうか。暑いグランド、体育館、また校舎の中での活動は大変だったと思います。この夏、いろいろな課題を抱えながらも、精一杯取り組んでくれました。これからの活動での活躍を大いに期待しています。

 1年生は、中学生活に慣れてきたと思いますが、どうですか。入学当時の目標に変化はありますか。今、将来の目標は明確ですか。それに向かって努力していますか。上級生が頑張っています。先輩と一緒に頑張ってください。また「自分たち1年生が、古河三中の伝統をさらに良いものにするんだ」という気持ちで生活してください。

 さて、今日は、「やればできる」について、話をします。

 夏休みに、ある人がこんな話をしていました。

「「やればできる。」この言葉はとても大切ですね。この言葉があって、私は今までがんばってこられました。」

 「やればできる」という言葉を聞いて、皆さんはどう思いますか。いいと思う人、思わない人、よくわからない人、それぞれいるかと思います。

 私は、次のように思いました。

「「やればできる」って、それ、何か成功した人が言える言葉ではないか。成功した人が上からの目線で言う言葉ではないか。「もっとがんばれ、あなたはもっとできる、手を抜くな!」って。でも、がんばってもできないこともあるのではないか」と。

しかし、そのあとにこの人は、こんな言葉を続けました。

「でもね、「やればできる」は、成功を目指すってことではないんです。私は、がんばっても失敗ばかりで、やってもできないことばかり。でも、ずっと挑戦してきました。何に対しても挑戦したら、失敗しても必ず自分が成長します。「やればできる」とは、成功ではなく、成長を目指す言葉なんです。挑戦することに価値があるんです。」

 この言葉を聞いて、私は、「やればできる」の本当の意味がわかりました。

 「やればできる」とは、「やれば成長できる」ということなんですね。

 成功が大切なのではなくて、挑戦することが大切なんです。失敗しても挑戦を続けていると、絶対成長できる。そういうことだったんですね。

 皆さんだって、いくらがんばってもできないこともあるでしょう。やってもできないこともあるでしょう。

 失敗すること、できなかったことは、皆さんを必ず成長させます。

 2学期には、たくさんの行事があります。失敗を恐れずに挑戦しましょう。

 挑戦して失敗をすることはよいことです。よくないことは、何も挑戦しないこと。

 2学期の皆さんの挑戦に、おおいに期待しています。