対面式
2025年4月9日 08時51分 [管理者]1年生のみなさん、中学生としての学校生活2日目。今日は、生徒会主催の対面式、いかがでしたか?少しは緊張がとけましたか?
さて、今日は、この場を借りて、「ダイヤモンドの4C」について、お話しします。
ダイヤモンドには、その価値や品質を評価するための国際基準があるそうです。「重さ「色」「透明度」「研磨」の4つです。英語で言うとカラット・カラー・クラリティ・カットとなります。頭文字をとって「ダイヤモンドの4C」と呼ばれているそうです。実は、この4つの中で唯一、人間の手に委ねられているものがあります。
まず「カラット」。これは、ダイヤモンドの重さのことです。大きさといってもいいでしょう。大きさは人間の手では変えることができるでしょうか?大きな石を小さくすることはできますが、小さな石を大きくすることはできません。「カラット」は人の手では変えることはできません。
次に「カラー」。ダイヤモンドには黄色がかったものやピンクがかったものなど色のついたものがありますが、無色透明なものほど価値が高いとされています。そこで昔から多くの科学者がダイヤモンドの脱色を試みたそうです。しかし、未だに成功した者はいません。つまり、色も人間の手で自由に操ることはできません。
「クラリティ」はどうでしょうか。ダイヤモンドは天然の石ですから、気泡や不純物が含まれています。これらはダイヤの輝きの元となる光の透過や反射を妨げてしまいます。取り除くためには石を壊さなくてはなりません。つまり、これについても人の力は及びません。
最後に「カット」です。原石の形を整え、磨きをかけ、最高の輝きを引き出す工程です。唯一人間の技術に委ねられ、人の手によって価値を高めることができるものです。どんなに大きくても、無職透明で不純物がなくても、磨かなければただの石です。磨くことによってただの石は、ダイヤモンドになるのです。
人についても同じことがいえるのではないでしょうか。人にはそれぞれ違った個性や能力があります。しかし、どんなに才能があっても、それを発揮しなければ「ない」のと同じです。子どもは「学習」によって、大人は「仕事」によって個性や能力を磨き、自分の価値を高めます。この一年、様々な出会いや体験や学びを通して、自分の能力を引き出し、高めていってください。みなさんひとりひとりが、より強い輝きを放つことを期待しております。